部屋の中で「壁当てがしたい!」「打撃練習がしたい!」と考えてスポンジ製のボールを探して購入したのがUNIXトレーニングボール ジュニア・ベルボールでした。
室内の打撃練習の定番と言えばシャトル打ちでしたが、とある疑問からシャトル打ちと並行して使用するようになったボールです。
UNIXトレーニングボール ジュニア・ベルボール
鉄の芯入りのスポンジボール
かなり柔らかめで軽いスポンジボールの中にパチンコ玉のような鉄球が埋め込まれている野球の練習用のボールです。
室内でのバッティング練習を目的としたような練習道具で、金属バットで芯を打てると「キン!」というような金属音がして、きちんとミート出来たかどうかが分かるというものです。
購入目的
もともとの購入目的はバッティング練習ではなく、息子の守備力を向上させたいと考えたからでした。
守備力の向上が期待できる練習と言えば「壁当て」が定番だと思い、部屋の中で壁当てが出来るようなボールを探してたどり着いたのがこのジュニア・ベルボールでした。
壁当てと言っても我が家は集合住宅なので隣の部屋に音が響いてしまってはいけないので、なるべく音が出ないようにするために、スポンジボールを選択したというわけです。
UNIXトレーニングボール ベルボールのレビュー
軽くて柔らかいスポンジボール
スポンジボールにも色々な種類があり、スポンジの性質が異なります。
UNIXトレーニングボール ベルボールは密度が低い軽くて柔らかいタイプのスポンジで出来たボールで、指でつまんでもほとんど弾力がなく、そのまま小さく握りつぶせるくらいの柔らかさです。
逆に言えば、このソフトな感じがあるからこそ、バットで打つとスポンジが潰れて中の鉄球に当たり「カチン!」という音が出せるということでもあります。
跳ね返りが弱いので「壁当て」には不向き
しかし、スポンジボールが軽すぎるのと柔らかすぎるのとで、壁に向かって投げても、ほとんど反発することがなく、壁に当ててもそのまますぐに落下してしまうようなものでした。
静音という点では完璧に近いほど全く音が出ませんが、反発しないため、目的とした壁当てでは残念ながら使用できるようなものではありませんでした。
壁当てに適しているのは密度の高いスポンジボール
ちなみに、壁当て練習用として適しているのはサクライ貿易Promark野球 トレーニングボールです。
密度の詰まったスポンジを使用したボールで弾み方は何級に近いので壁当てで使用することができます。音もテニスボールなどと比べれば静かなので日中の壁当てならば、恐らく問題ないレベルだと思います。
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室内のフリーバッティング用として最適なベルボール
購入目的だった「壁当て」では使用できなかったものの、室内でのフリーバッティング用途ではかなり使えるボールだと思います。
ボールならシャトル打ちよりも実践的な練習ができる
シャトル打ちだとボールを打つ感覚と違う
我が家では、バッティング練習は主に「シャトル打ち」をしてきました。
シャトル打ちとはバトミントンのシャトルを野球練習用に改良したもので、投げてもそこそこ飛距離が出せるのと、当たっても安全ということで、室内でバッティング練習をしたい人にとっては必須の練習道具の一つかと思います。
シャトル打ちでもそれなりにバッティング練習が出来るので、特に大きな不満もなかったのですが、気になる点としては、シャトルのヘッドの大きさが野球のボールに比べて小さいという点です。
シャトルの頭が小さいということは「シャトルを的確に捉えることができれば、ミート力が上がる」という考え方も出来ますが、個人的にはマイナス面もあるのではと思っています。
ボールの中心より少し下を叩くという感覚を身に着けたい
野球のボールは完璧に同じスイングをしたとしても、ボールを叩く位置によって打球が変わります。
例えばボール上部を叩けばゴロになり、ボールの中心ならライナー、ボールの下ならフライになります。
理想的にはボールの中心よりもちょっと下を叩いて、フライ気味のライナーを打ちたいと考えるわけです。
実際問題でバッティングを振り返った時に「ボールの上を叩いてしまった」なんて言う人も多いと思います。つまりはボールのどこを打つのかはバッティングにとってとても大切な要素の一つだと思うのです。
しかし、シャトルのようなヘッドの小さいものだとフライ気味のライナーを打つために「ボールのちょっと下側を叩く」というような感覚でバッティング練習をすることが出来ません。
そのせいなのかは分かりませんが、長男はシャトル打ちでは良い角度で飛んで行く打球が多いのに、実際のバッティングになるとゴロを量産してしまうような状態が続いていました。
そしていろいろ考えた結果「もしかしてシャトル打ちが原因なのかな?」と感じるようになりました。
実際のボールと同じ大きさのボールでバッティング練習をしたい
「実際のボールを打つのに近い感覚で練習するのが一番良いだろう」と考えて、バッティング練習はなるべく実際のボールに近い大きさのボールを使用して練習しようと思うようになりました。
そう考えた時に思い出したのがベルボールの存在でした。
ベルボールは直径約68mmでJ球(69mm)とほぼ同じ大きさ
ベルボールの直径は約68mmなので、学童野球で使用されるJ球(69mm)とほぼ同じ大きさでです。
一回り大きなM球や高級でも数ミリくらいの違いしかないので、実際のボールを打つような感覚の練習がベルボールを使用すればできそうです。
投球距離は3メートル程度が目安
できるなら実際の投球と同じく、打者の正面から上手投げで投げたボールを打てた方がより実践的ではありますが、気になるのはベルボールの飛距離です。
軽いボールなので、遠くへ投げることが出来ません。
ベルボールを実際に投球してみると、コントロールよく投球できるのは約3メートル程度までで、それ以上の距離になると急に失速して落下してしまったり、大きく曲がってしまいます。
なので、ベルボールを使用したバッティング練習の投手とバッターとの距離は約3メートル以内が適当な距離になると思います。
打撃練習で3メートルはかなり近い感じもしますが、軽いボールなのでスピードが出ないため、上手投げでバッティングピッチャーのように投球しても十分打てるかと思います。感覚的には速球のような真っ直ぐな球ではなくスローボールを溜めて打つような感じになります。
実際問題で3メートルくらいの距離というのは、室内での練習で考えれば丁度良い距離かなと思います。
当たっても全く痛くないので安心
投球距離が約3メートル程度になるので、ピッチャー返しなどがあると怖い気もしますが、非常に柔らかいボールなので、たとえジャストミートしたボールが顔に当たったとしても、全く痛くありません。
「ポムッ」って感じで柔らかい感触があるだけです。
騒音も無しでダメージも無し
どんなに思い切り打ったとしても飛距離はせいぜい10メートルが良いところだと思います。
狭い部屋だと壁に当たりますが、当たったとしてもほぼ無音です。何か物に当たったとしても、それでも物が壊れるなんてことは無いでしょう。
流石に脚の高いワイングラスなどがに当たれば倒れるとは思いますが、そんなことでもない限りは、かなり安全にバッティング練習ができます。
このあたりはシャトルでも思い切り打ては戸棚のガラスくらいは割ってしまいそうなくらいの勢いがありますし、ピッチャー返しを食らうとそれなりに痛かったりしますから、静音性や安全性ではピカイチだと思います。
正面からの投球が出来る
個人的にはバッティング練習は、なるべく実践に近いような環境で練習するのが良いと考えています。なので真正面からの上手投げが最も実践に近い練習ができると思っていますし、少なくとも正面からトスしたボールを打たせたいという考えがあります。
しかし家の中だとせいぜい5メートルくらの距離しかとれないので、たとえシャトルであっても思い切り打たれると怖い距離になり、正面からボールを投げるような練習はなかなか出来ないのが実際のところです。
ベルボールだと、強烈なピッチャー返しが飛んできたとしても怖くないので、正面から上手投げでボールを投げられます。コントロールに自信がなければもっと手前から下手からのトスバッティングでも良いかも知れません。
いずれにしても正面からのボールを打てるので実戦向きな練習ができるというわけです。
ベルボールは屋外では使えない
ベルボールは非常に軽いボールなので、屋外では使用すると飛距離が出ない、あらぬ方向に飛んでいくなどで全く使えないと思われ、完全な室内用の練習道具です。
また、キャッチボールや守備練習でも使えるような道具ではないので、バッティング専用の道具であるとも言えると思います。
価格がちょっと高い
室内のバッティング練習用では、なかなか良い感じで使えるベルボールですが、3球で800円前後もするので、穴開きボールやシャトルと比べるとかなり割高な感じがします。もう少し安ければ大量に買いたいんですけどね。。。
手投げの室内練習用であればかなりおすすめのベルボール
当初は「壁当て」目的で購入したベルボールでしたが、壁当てでは全く使えない道具だったので、しばらくはお蔵入り状態になっていました。
しかし、ゴロばかり打つ子供のバッティングをどうにか改善させたいと考えて、実際のボールと同じくらいのベルボールを打たせることを思いつき、試してみた結果、ボールの一部分を狙って打つ感覚を養うには、ベルボールは効果的な練習ができそうだということに気が付きました。
そんなわけで、最初は3球しかなかったベルボールですが、現在は18球まで買い足して、室内のバッティング練習で使用するようになっています。