バッティングのドアスイングを矯正してインサイドアウトが身につくというEV樹脂製の棒バットです。
野球をやっている息子のバッティングフォームのドアスイングの矯正をしたくて購入した練習道具です。
SPF素振り修正巻き付きトレーニングバット
使用目的
バットスイングでインサイドアウトの習得
インサイドアウトの正しいフォームでスイングをすると、身体に棒バットが巻き付くことから「巻き付きバット」などと呼ばれるフォーム矯正が期待できる野球用トレーニンググッズです。
公式サイトによると2017年以降7000本を超える販売実績があるようで、野球トレーニンググッズの中でも人気のアイテムかと思います。
使用方法
素振り、ティーバッティングなどで使用。
常に使用するための道具ではなく、素振りやバッティング前に20回程度スイングして感覚を掴んでから通常のバットを使用するのが良いようです。
購入目的
息子のスイングがドアスイング気味だったのでインサイドアウトのスイングをさせようと、いろいろアドバイスをしてみたものの、なかなかうまく出来ないので、自然にインサイドアウトが身につく練習道具は無いかと探して見つかったのがこの素振り修正巻き付きトレーニングバットでした。
見つかったのは良いものの、単なる(失礼)EV樹脂のチューブ、価格は6,000円もするという製品で、どう考えても割高な感じがしてしまったので、一瞬購入をするのをためらいましたが、某人気野球系ユーチューバーも紹介していたり、Amazonのレビューなども概ね高評価だったことから「これで息子の打撃が向上するのなら安いものだ」と購入した次第です。
素振り修正巻き付きトレーニングバットのレビュー
素振り修正巻き付きトレーニングバットの印象
予想はしていましたが、実際に巻き付きトレーニングバットが届いて、箱を開けた時の第一印象は「これが6,000円か・・・」というようなもので、正直なところ「わざわざ巻き付きバットを購入しなくてもスポンジホースや濡れタオルでも良かったな」と思いました。
同じことを考えて実際にゴムホースなどで試された方もいるようです。
その方の情報によると、ゴムホースなどで試したりした結果、身体に巻き付くと「ミミズ腫れが出来るほど痛い」とのことなので、ゴムホースなどはあまりおすすめできないかもしれませんが、スポンジチューブや発泡ゴムホースなどであれば十分代用が効くような気がしています。
付属品の発布スチロール製ボール5個
付属品として発泡スチロール製のボールが5個。大きさは軟式球と同じくらいです。
このボールと巻きつきバットを使用してティーバッティングをすると良いらしいのですが、いかんせん軽すぎて、室内ですら狙ったところに投げられなかったりします。
しかもちゃんとヒットすると、発泡スチロール製でも意外とうるさいので、少なくとも狭小な共同住宅の室内で使用するには適していない感じです。
素振り修正巻き付きトレーニングバットの使用感
どうなれば正解なのかが分かりづらい
子供に使わせる前に、実際に自分自身が使用してみるというのを基本にしているので、とりあえず何回か振ってみましたが、正直なところ、どうなれば正解なのかがよく分かりません。
体に巻き付けば正解だと思っていましたが、わざとドアスイング気味に振ったとしても、身体には巻き付いてくれます。
そもそも身体に巻き付くのが振り出しの時なのか、振った後なのかもよくわからないのですが、いずれにしても身体には巻き付きます。
果たしてこれを子供に振らせたとして「自然にインサイドアウトが身につくのかな?」という疑問があったのですが、案の定、子供に振らせてもただ振ってるだけで、ドアスイングが修正される感じではありません。
要するに、感覚的にドアスイングになっているのか、インサイドアウトになっているのかが分かりづらいものなので、ただ振ったとしても意味がないものだと思いました。
大人(野球経験者)が振って、よく分からないのですから、子供が振って分かるはずはありません。
バットと振る感覚が全く違う
素振り修正巻き付きトレーニングバットを持った感じもグニャグニャ過ぎて、バットを振る感覚とは全く異なります。
ティーバッティングをしようにも、グニャグニャしているので、バットとは全く別の感覚でスイングしなければいけないので、本当に良い効果があるのかどうかよく分かりません。
曲がり癖がつく
EV樹脂製なので、例えば片付けて収納ボックスなどに入れておくと、たった一日でも曲がり癖がついてしまいます。EV樹脂なので仕方がないですが、気分的にはまっすぐになって欲しい。。。
素振り用ではない
購入した動機の一つとして、室内での素振り用に使えないかと思ったのもありました。
子供の自主練習は自宅での室内練習がメインになってしまうのですが、いかんせん狭い共同住宅では思うように練習ができません。
当然、バットを使用した素振りも、室内では万が一のことを考えると思うように出来ないので思い切りバットを振ることができません。
そこで柔らかいEV樹脂製の素振り修正巻き付きトレーニングバットなら「室内で思い切り素振りができそうだ」と思ったのでした。
インサイドアウトが身につきつつ、素振りもできれば最高だと考えたのです。
が、前述したように、バットとはスイングの感覚が大きく異なることから素振り向きではないこと、そして、そもそもインサイドアウトの感覚を掴むための道具であり、バットを使ったような素振り用で使用するものではないというところで、見当違いをしていたところもあり、使用目的からはズレた選択をしてしまったようです。
素振り修正巻き付きトレーニングバットのまとめ
私と息子には全く合わなかった
最初に自分で振ってみた瞬間から「これは使えないだろうな」と思った通り、子供に振らせてみてもいまいちしっくりこないというか、正しいのか間違っているのかわからない感じで、期待した効果は残念ながら得られませんでした。
個人的には指導するためのアイテムと考えても、バットの方が実際のバットを使ったほうがより具体的にアドバイスできるんじゃないかなと思ったりします。
たしかにインサイドアウトのスイングをするには「身体にバットが巻き付く感じ」などと表現したりしますが、それはあくまで表現やイメージであり、実際に身体にバットが巻き付くわけではないですから、ゴムホースを振って身体に巻き付いたからどうなんだというところではあります。
そうは思いつつも、6,000円もした高級品んなので、しばらくは素振りの前などに振らせていましたが、バットを振るほうが練習になるので、使用するのをやめてしまいました。
ホースか濡れタオルで十分
個人的には素振りで使用したとしても、あまり意味のない道具という感じで大変無駄な買い物をしてしまったと後悔しています。
そもそも何百回も振るものではなく。使用頻度も高い道具ではないので6,000円も出して購入するほどのものではなかったですね。。。
もしインサイドアウトの感覚をつかむような練習をしたいのであれば、シャドーピッチング的な感じでタオルなどでも十分効果が得られると思います。先端を湿らせて重くしてあげればより感覚は分かりやすくなるはずです。
効果の出る人も当然居ると思います
上記の感想はあくまで私や息子が使用してみた上での感想になります。
私や息子は素振り修正巻き付きトレーニングバットとの相性が悪くて効果を得られませんでしたが、これは私の使い方が悪い&見当違いをしていたのが原因かと思います。
その証拠にAmazonのレビューなどを読む限りは「効果があった!」と絶賛している人もそれなりに居るので、正しい使い方をすれば効果が得られるものなのでしょう。
何事もそうですが、一度は自分で試してみないと分からないことが多いです。特に道具の場合は相性もあるので、興味の有る方は使ってみて判断するのが良いかと思います。